はじめに
先日、仕事の先輩から電子タバコ(プルームテックX)と専用のタバコ一箱、ライターが入るケースを作って欲しいと依頼がありました。
今までは、自分が所有している物のケースを作って来ましたが、今回は、電子タバコ・・・
タバコを止めて何年も経つので、今の形状がどのようなものかが分かりません(^^;)
しかも、お菓子とかと違い、最近は値段も高いみたいなので、ちょっと買って製作ってこともできません。
なので、先輩が吸っている電子タバコをノギスで測らせてもらってからイメージで製作してみることにしました。電子タバコをお借りすることもできないですしね(^^;)
そして、先輩に理想のケースの図を描いてもらいました。
こちらです↓
・・・!・・・・!!・・・・!!!!
分かりやすい(笑)
数値は、内寸で蓋にライターを差し込み箇所を作って欲しいとの要望です。
革の色の希望は、赤がベースのワンポイントで黒を入れて欲しいとのことです。
デザインは任せるとのこと・・・
なるほど・・・
今回は作り甲斐がありそうです(笑)
製作一日目
取り敢えず、型紙を作成しながらイメージを膨らせていこうと思います。
型紙を作っていると、「ここはこうした方がいいかな?」とか、「こういう作りになるんだ」という閃きがあります。
なので、細かいことは考えずにひとまず作り出すのが僕のスタイルです。
失敗もありますが・・・(笑)
出来上がったのが下のようか感じです。
大まかなので、コーナーRとは今は無視です。
そして、頭の中のイメージと照らし合わせて、まとまって来たら、パーツを切り出します。
追加で、蓋の部分とマグネットを取り付ける部品、Dカンを取り付ける部品を切り出しました。
部品が揃ったので、縫い穴と、マチ用のガイド穴も開けておきました。
本体とマチの穴は同じなので、先に本体に菱ギリで穴を開け、開けた穴の数を数えてマチにガイド穴を開けました。
製作二日目
前回部品を切り出し、マチの下穴まで開けました。
今回の製品も駒縫いで行きます(笑)
この縫い方が一番僕らしい縫い方なので。
では、マチ穴を菱ギリで一つ一つ開けていきます。
マチに開ける穴は、僕流は奥から手前に穴が開く所を確認しながら開けていく感じです。
全て開け終わったら、コバを黒色に染めてコバを磨き、刻印もつけておきました。
そして、早速マチを取り付けようと思ったのですが、サイドにキーホルダーを取り付けれるようなタグを作りたいと思いました。
と言うのも、今回蓋側にライターケースを取り付けるので、飛び出し防止も兼ねています。
そしてもう一つ、本体側に先にマグネットの受け側と、本体裏側にDカンを取り付けておきます。
先に取り付けておかないと後では取り付けできません。
マグネットは中心からサイド6ミリに留める爪が付いているので、革に取り付ける印をつけて取り付けます。
Dカンは本体裏側に中心を測って、4つのカシメで取り付けました。
そして、全て取り付けてやっとマチを取り付けていきます。
製作三日目
やっと大好きな手縫いの時間です(笑)
ソーイングポニーに跨って黙々と縫っていきます♪
本体の蓋側をポニーに挟んで、針で固定すれば縫いやすいです。
縫い方や、縫う方向は人それぞれなのかも知れませんね。
両サイドが縫い終わったら、蓋のデザインを考えて取り付けていきます。
製作四日目
マチが縫い終わったら、最後に蓋を取り付けます。
刻印の位置とかも考えて、今回はこんなデザインになりました。
マグネットを取り付ける裏面も同じように作ります。
本体側は型紙で印をつけて切り出しましたが、裏面は切り出した本体で印をつけて切り出しました。
若干サイズが大きくなったり小さくなったりするのでこの方法をいつもしています。
ライターを差し込む箇所もここで縫っておきました。
後は本体に取り付けた時のようにマグネットを中心に取り付けます。
この時、一旦受け側のマグネットと重ねてある程度留める箇所を決めておいた方が良いかもしれません。
完成!!
蓋を縫ったら、蓋側のコバを黒で染めて磨けば完成です(^_^)
電子タバコは持っていないので、ダンボールで作って、タバコは先輩から空箱をもらいました。
ライターは両方から取り出せる仕様にしてみました♪
まとめ
オリジナルデザインで無事に完成することができました。
頭でイメージした形が実際に完成すると凄く充実感があります。
ものづくりの楽しさを教えてくれるレザークラフトは楽しいですし奥が深いです。
まだまだ腕を磨いて、頭の中のものを形にしていきたいと思います。
それでは、また(^^)/
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