はじめに
レザークラフトに関しては独学で楽しんでいます。失敗しながら製作して自分なりの答えを導き出していくのが大好きです。ものづくりはここが本当に楽しい瞬間でもあります。
現在では、SNSの発達などでレザークラフトの作り方は誰でも簡単に学べますし、そして始めやすい時代になったなと思います。それに道具も日々進化しているようにも思います。有難いです。
作り方も人それぞれ十人十色ですが、同じものを製作してもやはり自分なりの味が出ると思います。いや、自分の味を出したいです(笑)
今回は、僕の作り方を紹介したいと思います。あくまで僕の作り方なので、参考程度にして頂きたいのと自分の作り方を見直す点でも書いておきたいと思います。それでは、よろしくお願いします。
イメージを図に描く
ものづくりには設計書とかイメージ図を描きだすと思います。僕もイメージ図を描いて作りたい仕様を描きだしています。と言いても、僕は設計書とか図面とか・・・難しくは描きません・・・描けません(^_^;)
いつもノートに簡単に描く程度です。本当は完ぺきに描くと後々楽なんでしょうけど。僕には無理です。
なので、いつもこんな感じです。
はい!簡単です。小学生でも描けると思います。
でも、図を描くと作る前にイメージしやすいのでお勧めではあります。
型紙を作る
大まかなイメージを描きだしたら、次は型紙を作成します。実はこの型紙作りが一番大事だと僕は思います。正確な型紙を作っておけば、後々複製もしやすいですし、財産にもなります。
型紙はいつも100均の厚紙を使っています。そして、そこら辺にあるものを使う時もあります。
今回はスマホスリーブでポケット風な仕上がりになるので、そこら辺に使えそうなもので作りたいと思います。どこにでもありそうな封筒です。そこにスマホを入れて型を取っていきました。
ここで製作時に使う革の厚みを考えて、革の厚み分少し大きく作るのが良いと思います。
ここで失敗しても、また封筒を変えれば良いので色々とチャレンジできると思います。
そして、大体の型が取れたらペンでラインを引いていきます。角(R)を取りたい時は下記の小丸くんを愛用しています。Rを取りやすいのでお勧めです。
↓↓ 一応載せておきます。
そして、ハサミで切断して封筒なので広げるとこんな感じす。この後、厚紙に書き直して使用すると良いと思います。今回はこちらを使っていこうと思います。
けがき
型紙ができると、ここから実際に革に写していきます。今回は試作品ということもあり、トラ目のある革を使いました。でも、僕はこのトラ目がある方がワイルドで好きなのですが。
革、型紙、ウエイトの順に乗せていきます。ウエイトは鉄の切れ端を貰ったものです。鉄むき出しですが、革で巻いて使用した方が革が傷つかずに良いと思います。ウエイトも売っていますが高いので・・・。
けがきするスクラッチオールは10センチほどで確か、LEFTY’Sさんで400円くらいで買ったと思います。小さくて扱いやすいです。
こちらの丸錐も持っていてお勧めです。
型紙通りにけがきができれば完成です。ゆっくりと書いていった方が綺麗に書けます。コツは型紙をしっかりと押さえて丁寧に!!銀面に傷をつけないように。
裁断
けがきができると、次は裁断をしていきます。ここで失敗すると革が無駄になってしますので要注意です!!
とは言っても、線の通りに切り取るだけなので気軽に行きましょう。
僕がいつも使用しているのは、革包丁とカッターと角取りに角丸刀です。
革包丁で大まかに切り取って、カッターで仕上げるのが今の僕の裁断方法です。昔は全て革包丁で裁断していましたが、革包丁を砥ぐのに時間が掛かるので、最近はこの方法です。カッターは刃を変えるといつでも新品ですから。
でも、革包丁をピンピンに砥いで革を裁断すると気持ちいいです。
最近購入した角丸刀は本当に便利です。小丸をガイドに使用すると最強です。
全種類揃えたいのでが、値段もそこそこなので財布と相談しながらですけど(^_^;)
道刃物工業さんのものです。
色んな道具を駆使して裁断は完成です。プロの道具って本当によく考えられて作られていますね。感謝しか言いようがなです。さすが日本の技術!!
コバ処理
裁断がおわったら、次はコバを綺麗にしていきます。裁断するとどうしてもへりが直角になってしまうのと、革にもよりますが毛羽立ってしまいます。なので見栄えの為にも一手間をかけましょう。
ヘリ落としの道具で角を取って丸くしていきます。
色々と使っていくと分かるのですが、この道具に関してはプロの道具の方が安価な道具よりも扱いやすいのと、持ちが全然違います。
僕はLEFTY’SさんのDOUGLAS TOOLSを使っています。むっちゃいいです♪高いですが・・・
そして、サンドスティックでコバを丸くしていきます。あまり強くすると均等にならないので同じテンションで行いましょう。
そこにトコフィニッシュを塗って磨いていきます。銀面にこのトコフィニッシュが着くと汚れの原因にもなるので注意しましょう。
コバは磨けば磨くほど輝いていきますが、どこまでするかは好みなのかな?でも、処理をきちんとしておけば耐久性が全然ちがいます。
僕はワイルド好きなのでそこそこですが、それも味かなとは思います。
余談ですが、CMCという粉末が販売されています。これはトコフィニッシュと同様もので、水に溶かして自分で調合します。(CMC:3g、水:200cc)少し面倒ですが、コスパは最強です。僕はずっとこれを使っています。
もう何年も買っていません。それくらい持ちます(笑)
因みに計算すると、CMCの70gを買うと、4.6ℓくらいできます(^_^;)
縫い穴を空ける
革を手で縫うときは、まず穴を空けて糸を通して縫っていきます。この穴がガタガタになると当然縫い目もガタガタになってしまうので、全集中でやっていきましょう!!
革の端から何ミリに穴を空けるかをディバイダーという道具で、ガイドラインを引いていきます。
あまり力を入れすぎるとガイドから外れて銀面を傷つけてしまうので気を付けましょう。
ガイドが引けたら、その上に穴を空けていきます。穴を空けるには菱目打ちか、菱錐を使います。どちらかを使うかは人それぞれですが、菱錐の方が難易度は高いと思います。
使う道具のピッチや太さによって仕上がりが異なってきます。ここは色々と試してみないと分かりません。
イメージ通りに穴が空けば完成です。
手縫い
穴が空いたら、いよいよ手縫いをしていきます。僕は手縫いが好きです。無の状態になれるから(笑)
縫う前に今回は袋状なので接着剤で左右を貼り付けます。
今回はサイビノールを使いましたが、ゴムのりを使う人の方が多いのかな?
貼り合わせたら、手縫いしていきます。手縫いの仕方によっても縫い目が違ってくるので楽しいです。
この手縫いが本当に奥が深い!レザークラフトそのものが奥が深い!
ここは自分試行錯誤して自分らしい縫い目を探しいってください。
手縫い時にあると便利なのが、ステッチングホースでした。初めは持っていなくて苦労しましたが、これを購入して一段と楽しくなったのを覚えています。
糸は最近、ビニモにワックス塗って使用しています。初めは、市販の蝋引き糸を使っていたのですが、蝋がかなりついているので、縫っていると手がべちゃべちゃになってしまうのと、糸が汚れたので色々試した結果ビニモにしています。
完成!!
全て縫い終わると完成です(^^)
イメージが形になる瞬間です。この時が幸せなのと、実際に思い通りにできているか動作確認をするのが楽しみです。
たまに思い通りにできないと・・・へこみます(笑)
それも経験だと思い、再度頑張って作り直します(^_^;)
今回のはぴったりでした(笑)!!充電、イヤホン穴も使えます。
最後にコバを磨いたり、ワックスを着けて銀面の保護をしたりして仕上げます。
今回は金具類は使っていないので簡単でしたが、金具を使うときは工程手順を考えないと失敗してしまいます。なので複雑になればなるほど、手順を描きだしてから製作した方が良いと思います。
以上が僕の作り方です。作り方は人それぞれ違うかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。
一緒にレザークラフト楽しみませんか?
それではまた(^^)/
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