はじめに
前回の商品レビューでNFCタグを紹介しました。この商品を買ったキッカケは愛犬の迷子防止に使えないかなと思ったからです。
もしもの時に備えあれば後悔することもないでしょう。
と言うことで、今回は趣味のレザークラフトを活かして愛犬用のタグを作ることにしました。作りは簡単で、タグにスマホをかざせば、電話番号が表示され僕に電話がかかってくるというものです。かけてくれたらですが・・・
先ずは、いつものようにイメージ図を描いてみます。こんな感じです。
なるべくコンパクトな仕上がりにしたかったのと、誰かが見てスマホをかざしてくれるようにメッセージを入れたかったので、今回はレーザーで文字を焼くことにしました。
型紙作り
イメージができたので、今度は型紙を作っていきます。NFCタグは100円玉くらいの大きさなので、それを考えて作ていきます。
今回は、本体サイズを縦40ミリ、横30ミリ、コーナーRは5Rとしました。
下記の左の写真が、型紙と使用する金具類です。右の写真が完成イメージです。
レーザー加工機で焼き印を作る
型紙が完成したので、けがきをして裁断したいところなのですが、今回はレーザーで焼き印をつけるので先に革に焼き印をつけていきます。
後からでも良いのですが、思ったポジションに焼けないので僕は先にこの工程をします。
(安物のレーザー加工機だからかもしれませんが・・・)
画像はあらかじめ、PCで作成しました。画像編集ソフトを持っていないので、Excelで作りWindows標準のペイントで加工しています。それを加工機に付属しているソフトに送ります。
そして設定をして焼いていきます。彫刻深度調整だけ25にしています。これがあまり低いと薄い仕上がりになります。色々と試した結果、20~30くらいがベストでした。(革の質にもよります)
設定ができたら、革の上に加工機を乗せて【スタート】ボタンをクリックして焼いていきます。
文字の大きさや複雑さで仕上り時間が変わってきます。
焼き終わるとこんな感じの仕上りになります。
革はヌメ革なので焼きが綺麗です。クロム革はここまで綺麗にはできないので、焼き印をするならヌメ革がおすすめです。これで焼き印は完成です。
※焼き印は革を焦がしているので、焼き印の上をこすると革が汚れてしまうので注意しましょう!!僕は何回かやっています(^_^;)
けがきと裁断
焼き印も無事に終わったので、けがきをして裁断していきますが、厚紙で作った型紙では焼き印の場所がわからないので、そこら辺にあったアクリルを切ってもう一つ型紙を作ります。
クリアファイルでも良いと思います。
これで下が透けて見えるので、焼き印のポジションもしっかりと取れます。
ポジションが決まったらけがきをします。
縫い代や金具を取り付ける位置に気を付けてポジションを取りましょう。
けがきが終わったら革包丁かカッターナイフなので裁断します。
今回裁断したパーツです。
縫い穴あけ
それでは、ディバイダで線を引いて菱目打ちなので縫い穴をあけましょう。
2枚とも同じ穴位置であけると綺麗に縫えると思います。
手縫い
それでは、無になって縫っていきましょう(笑)
前回も書いたように僕はこの手縫いをしている時間が好きです。
手縫いをする前にNFCタグを挟むのを忘れずに!!
今回は小さいのでサクッと縫って完成です!無になる時間がなかった・・・(笑)
金具類を取り付けて完成!
縫い終わったら、コバ処理など仕上げをすませて金具類を取り付けて完成です。
こんな仕上りになりました!!
動作確認
製品は完成しましたが、実際に使用した感じとスマホの操作を確認します。
まずはモデルの我が愛犬、マロンに登場してもらいます(笑)
マロンは首輪はしていませんので、リードに着けるようにします。
大きさも丁度良く、文字も見やすいと思います。もしもの時は誰かが気づいてくれるでしょう。そう信じています。
そして、実際にスマホをかざして電話番号が表示され動作の確認が取れました。
これで無事に完成です。後は好みの形で色々と作ると製品化できそうですね。
まとめ
今回しようした革の厚みは、約1.5ミリほどでした。他の革で実験したのですが、3ミリくらいでもNFCタグは反応しました。これぐらいの厚さでも反応してくれるので使い勝手は良いと思います。
名刺入れにでもつけておけば、電話帳に登録してもらえたりするのでおすすめです。
まだまだ色々と使えそうなこのNFCタグを使って何かものづくりをしてみませんか?
それではまた(^^)/
今回使用したものなど
本当に便利なNFCタグ!!
レーザー加工機でひと味違う作品を作ってみませんか?
焼き印が綺麗に焼けるヌメ革です。
金具を取り付けるのに便利なハンドプレス機です。一度使うと最高ですよ。
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